directors


Diarmuid Lavery

ディアミッド・ラベリー


ベルファストを拠点とするDoubleband Filmsのディレクター、プロデューサー。数多くのドキュメンタリー作品を制作、BBC、チャンネル4などで放映。(14Days/BBC2013 Making Monkees/Channel4 2006 From Belfast to Dachau/BBC 2005)
Royal Television Societyから2度表彰を受ける。CriersonとBanff Media Festivalで作品がノミネートされている。


Statement

William-&-Michael--at-father's-funeral2008年5月、私はノースウェスト200のスタート・フィニッシュラインの近くに立っていた。なんとも不思議で居心地の悪い雰囲気だった。
この2日前、予選でトップライダーのロバート・ダンロップが亡くなっていた。その8年前には彼の兄、ジョイもレースで命を落としていた。

その日は何万という人が集まっていた。誰ひとりとしてロバートの死を前に、前を向こうという人はいなかった。
しかし、レースは続いた。今もそうであるように。
そしてそのスターティンググリッドには、ロバートの2人の息子、ウイリアムとマイケルがいた。彼らはレースに参戦することを決めたのだった。
その決断を、誰もが信じられない想いで見つめていた。
兄ウイリアムはメカニカルトラブルに見舞われる。19歳の弟、マイケルはチェカーが振り下ろされるまで素晴らしい走りを続けた。

いろいろな想い、感情、疑問が頭の中を駆け巡った。
それは目撃したすべての観衆も同じだっただろう。
なぜ、レースに出るのか? 再び悲劇の目撃者になってしまうのか?
彼は勝てるのか? その勝利には何の意味があるのか?

勝利したのはマイケルだった。
1人のライダーは言った。
「すべての観衆が、マイケルとバイクに乗り、彼をチェッカード・フラッグに導いた」。

感情を大きく揺さぶられながらレース場を後にした。
重要ななにかを目撃した。その想いが強かった。
それが伝えるべき物語に流れるものとなった。
間違いなく事実はフィクションを超える。
この「ROAD」の物語のように。


Michael Newitt

マイケル・ヒューイット


ディアミッド・ラベリー監督とともにDoubleband Filmsを設立。ディレクター、プロデューサーとして数多くのドキュメンタリー番組を制作する。(The Seige/BBC 2013 Monky Love/Channel4 2005 Maradona Kicking the Habit/Channnel4 2000)


ROAD-Robert-&-Joey-Joey's-final-TTStatement

モーターサイクルの公道レースは最も危険なスポーツだ。そしてそれはアイルランドの文化に息づく。とくに北アイルランドに。
そこはマン島同様、このスポーツが受け継がれている数少ない場所である。

「ROAD」の物語は世界のいろいろな場所に置き換えられるだろう。
人がもの凄いこと、何か凄く危険なことをしている場所に。
一方で「ROAD」は家族の物語でもある。

ロードレーシングの暴力的とも思えるような世界を捉えることは、
我々にとって欠かすことの出来ないものだった。
見ている人にレース場の観客のように感じてもらいたい。
アドレナリンが爆発するような興奮を感じてもらいたい。

それと同じように我々は、ダンロップ・ファミリーの人間の物語を収めたかった。
「ROAD」は、兄弟、二組の兄弟についての映画である。
夫と妻、そして母と息子の物語だ。そこには何度も悲劇が訪れてきた。
この作品は「成功と悲劇は紙一重」だと伝えるのだ。
それは、人々を魅了するスポーツは、時として残酷であると。